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おしえてあげたい大切なこと

私たちが、子どもに「あれはだめ」「これはいけない」としつけをするのはどうしてでしょうか。
それはきっと、子供のことを大切だと思うからではないでしょうか。
子供が危険な目に合わないよう、自分の力で自分を守れるようになるように、
そんな思いから来るのではないでしょうか。

犬のしつけも同じだと思うのです。
この子が危険な目に合わないように、この子の毎日が楽しくなるようにと
いろんなルールを教えてあげるのです。

たとえば、お散歩中に道路のむこうに大好きなお友達が…。
嬉しくて引っ張った途端にリードが切れてしまった。そんな時、「ストップ!」や「とまれ」の
合図でピタッと止まれたら。

たとえば、道にネズミ退治のホウ酸だんごが置いてあって、知らずに通りかかったら。
地面や床にどんなにおいしいものがおいてあったとしても「よし」や「食べていいよ」の
合図が無ければ食べないとルールを決めておいたら。

もしも災害などではぐれてしまったとき、ひとりぼっちになってしまわないように、
誰かに「たすけて」と寄っていくことが出来るように、人が好きな子に育てることができたら。

トイレトレーニングやクレートトレーニングもそうです。
災害時に私たちもこの子自身も安心して過ごせるように、年をとってトイレが近くなったり、
お散歩が困難になってしまったときにも過ごしやすいように。

そんな風に「想い」のこもったしつけができるといいですね。

現実にはしつけはとっても大変かもしれません。
犬を迎える前に、トレーナーさんなどにいろんなお話を聞いたり、トレーニングについて
教えてもらったりすることもとても大切です。

しつけが上手くできなかったことを理由に一度迎えた家族を手放してしまうお家もあります。
しつけが上手くできなくて人やほかの犬に噛みついてしまう子になってしまったというお家も
あります。
せっかく迎える新しい家族です。お互いに嫌な気持ちで過ごす時間が増えてしまっては
悲しいだけです。
私たちもこの子も楽しく毎日を送るためには、まずは私たち自身がしつけやトレーニングについて
しっかり学ばなければいけませんね。

そしてもうひとつ大切なこと。
彼らの色んな行動やしぐさには、時としてとても大切なサインが隠れていることがあります。

たとえば、あなたが大切にしているものばかり壊してしまったり…。
自分のしっぽをクルクルと追いかけ続けたり…。
お留守番の間ず~っと鳴き続けていたり…。
そんな時どうしても、こちらの都合で叱ってしまったり、「犬ってこういうものでしょ」と気に留めなかったりしてしまうかもしれませんが、実は彼らの行動のひとつひとつには多くの場合いろんな意味が隠れているのです。
そして、時に彼らはそうした方法で自分の気持ちを私たちに伝えようとしているのです。

私たちが誰かに何かを伝えようとしている時、もしそれを無視されてしまったら、どんな気持ちでしょうか。
いつもいつも気持ちが伝わらず無視され続けたら、どんな気持ちでしょうか。

しつけというのは、私たちの都合だけを押し付けて、彼らの要求や気持ちは無視する、というものではないと思います。
彼らがいつも、どんなことを思いどんなふうに考えているのか、少しでも理解していこうという気持ちを持つことがお互いの良い関係を作っていくのではないかと思います。








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