このおはなしは、
2014年11月に手のひらに載るほどの小さな手作り冊子として生まれたお話です。
数ある私の中の想いのひとつを、書きとめておきたいという思いで書いたものです。
このおはなしは、犬の殺処分を描いています。
しかし、「命」を取り巻く環境の問題はもっともっとたくさんあります。
私たちが幸せに暮らすその裏には、たくさんの命が
命として扱われることなくその生を奪われています。
その多くは私たちの贅沢のために。
私たちは一度手に入れた幸せや贅沢をなかなか手放すことができません。
そして、それは時間の経過と共に「幸せ」や「贅沢」とすら感じなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
誰かの命を奪ってまでそれを手に入れる必要が本当にあるのかな。
誰かの痛みや苦しみは本当に「仕方がない」と言えるのかな。
私たちの命は、多くの命によってここにあります。
だから、どんなに言葉を選んだとしても、このことを矛盾なしで語ることは本当に難しいと思います。
しかし、不自然な「命」の扱われ方だと感じている人はきっとたくさんいると思います。
このおはなしが届いた先で、命のことを考える人が少しでも
増えてくれることを願っています。
「ある犬のおはなし」
・2014年11月 手作りの冊子を作りました。
・2014年11月 電子書籍サイトにUP。
・2014年11月 facebookへ投降。
・2014年11月 電子書籍を読んで下さった方が動画を作ってくれました。
・2014年12月 このおはなしを読んで下さった方からクラウドファンディングへの参加のおは
なしを頂きました。
・2015年1月 この頃から、たくさんのメールを頂くようになりました。
・2015年2月 インターネット上のキュレーションサイトなどで紹介されるようになりました。
・2015年3月 出版社トゥーヴァージンズさまから出版のおはなしを頂きました。
・2015年3月 この頃から保護団体さんや、行政の方などからお問い合わせのご連絡を
頂くようになりました。
(冊子をイベントなどで配布して下さるというおはなしでした)
・2015年3月 たくさんのリクエストを頂き、英語とタイ語版の動画が出来ました。
(どちらも、このおはなしを読んで下さった方が翻訳してくださいました。)
・2015年3月 このおはなしを読んで下さった方がHPを作成してくださいました。
・2015年4月 クラウドファンディングをスタートしましたが、思うように広められず達成には
至りませんでした。が…ここでもたくさんの方に支えて頂きました(*^_^*)
・2015年7月 絵本の出版が決まり、絵を描き始めました。
・2015年11月 「ある犬のおはなし」は書籍として本屋さんへ並ぶことができました。
全てはみなさんのシェアから始まりました。
最初の1冊。
これは私の想いです。
でも、あなたがそれを誰かに届けた時
それはきっとあなたの想いなのですよね。
このおはなしが、こんなにたくさんの人たちに届いたのは
これだけたくさんの人たちがみんな想っているからなのですよね。
これからも、この想いが、また次の誰かへと
繋がって行くことを、心から願っています。
kaisei