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この子の一生とあなたの人生 その両方を考えて計画を立てていますか?

たとえばあなたが今8歳だったら。

10年後は18歳です。
その10年のあなたの人生にはいったいどんな変化があるでしょう。

小学生だったあなたは中学生になり、部活や塾で帰りは今よりもずっとずっと遅いかも
しれません。
高校生になったらどうでしょう。
家族との時間よりも友達と一緒にいることが楽しくなるかもしれません。
自分だけ「お散歩があるから」と帰って来られるでしょうか?

もっと長生きしたとして、さらに6年経ったとしたら、どうでしょう。
あなたは24歳です。
大学へ行き、一人暮らしをしているかもしれません。
会社へ就職して、朝早くから夜遅くまで家をあける生活かもしれません。

彼氏や彼女が出来て、犬のことを考えている余裕はなくなってしまうかもしれません。

もしかしたら…結婚しているかもしれません。

16歳になり、よぼよぼになってしまったこの子を、最後までお世話することができるでしょうか。

「今」あなたの欲しいという気持ちだけで迎えて、幸せになるのは誰でしょう。
それは、ほんのひと時のあなただけ、ということはないでしょうか?

たとえばあなたが70歳だったら。

10年後は80歳です。
もし元気でいたとしても、あなたが迎えたこの子もまた、あなたと同じように年をとっています。
あなたの足腰がだんだんと弱くなってくるように、この子も立てなくなったり、痛がるようになったり…。
大きな病気にならなかったとしても、寝たきりになってしまったり、人間でいう認知症のような
状態になってしまうことだってあります。

数時間おきにおしっこやうんちのお世話、ご飯をたべさせたり、体勢を変えてあげたりと
一日中離れられないかもしれません。
体調が悪くなれば、抱えて病院へ連れて行かなければなりません。

それでも最後までしっかりと愛情を持ってお世話をすることができるでしょうか。

たとえお互いに離れ離れになることを望んでいなかったとしても…あなたの体力や
生活スタイルの変化によって、一緒にいることが難しくなってしまうかもしれません。
そんな時、この子のお世話を引き受けてくれる人が見つからなかったら…
この子はどんな運命をたどることになるのでしょう。


そして…
私たちは年齢に関係なく、いつ、どこでどんなことが起こるかなんてわかりません。

しかし、10年15年先を想像することは出来ます。
たとえ突然の事故などでこの子をひとりぼっちにしてしまうようなことになってしまったとしても
その先その命が全うできるよう、そして、その生涯にたくさんの笑顔を残せるよう、
どんな備えをしたらよいのか、考える必要がありますね。

どんなことがあったとしても、この子の笑顔を絶対に奪うようなことはしない。
それが犬を家族に迎えるということなのではないでしょうか。

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